(2021年5月)
春の味覚を代表する旬(しゅん〈魚や野菜、果実などの最もおいしい時期〉)の食材として、「タケノコ」があります。一年中売られている水煮のタケノコと違い、生のタケノコは春しか味わえません。種類も多く、70種類ほどあるといわれていますが、食用にされているものは孟宗竹(もうそうちく)や真竹(まだけ)など、ほんの数種類です。「タケノコ」とは竹の芽の部分です。漢字で書くと「竹の子」と「筍」があります。「竹の子」は文字どおり、竹の子どもを意味します。「筍」は、一旬(いっしゅん(10日間ほど))で大人の竹になることから「筍」という漢字になった説があります。孟宗竹は一日に119cm伸びた記録があります。主な生産地は九州の福岡、鹿児島、熊本です。タケノコの料理には、鰹節(かつおぶし)の出汁でそのまま煮る土佐煮(とさに)や、ワカメと合わせた若竹煮(わかたけに)があります。また信越地方(長野県・新潟県)や東北地方では、根曲がり竹と缶詰のサバの水煮を使った味噌仕立ての「たけのこ汁」が郷土料理として親しまれています。
ゴールデンウィーク 4月29日から5月5日 飛鳥学院授業お休み